この文章は日中交流情報センターのインタビューを受けた時の内容です。
インタビュー担当者 中島由美
回答者 朱 薇
保坂信也
中: 本日はお忙しい所を、宜しくお願い致します。まず、いつ日本に来たのですか?
朱: 4年前です。 2001年の2月15日に日本に来ました。
中: 日本に来る前から日本語の勉強をしていましたか?
朱: 半年ほど仕事の後に夜間の教室で勉強しましたが、全然だめでした。日本に来たときは「おはようございます」
「こんにちは」 「さようなら」 「こんばんは」 くらいしかできませんでした。
中: 4年で上達したのですね。
朱: まだまだですが、簡単な会話は大丈夫です。 一緒に来た娘は、完璧な日本語を話します。でも中国語が話せ
なくなってしまいました。
中: 使わないと忘れてしまうのですね
朱: 自然に出てくるのは日本語、中国語は外国語になってしまったようです。
中: 日本語での失敗談はありますか?
朱: 有りますよ、たくさん。足裏マッサージのお客さんに「ストレスありますか?」と聞かれて、「ストレス、いくらですか?」
と言ってしまった。お店の事しか頭になかったから。 でもそれで、その言葉は覚えました。
中: 失敗を繰り返して覚えていくのですね。短い期間で言葉を覚えたのは、お客さんとのやり取りや、ご主人の協力も
ありましたか?
朱: 始めのうちは、保坂さん(夫)の使う言葉を覚えました。でも、話すのは“男言葉”。「見ろ」 といって 「“見て”でしょ」
と直された。日本語は男女の言葉使いがあるから、結構難しい。 日本に来て、一、二年は家では言葉については
何も言われませんでしたが、三年くらいたってから、間違うと直ぐに直されるようになりました。
保: いろいろな人と付き合っていかなければならないから、言葉は大切。 (外国人の)言葉ができればできるほど、
(日本人が相手に対する) 要求は高くなるし、聞いていて心地よい言葉遣いが求められる。 だからたとえ食事
中でも、おかしな所は指摘をします。 この社会で生活していくには必要なことだから。
中: その場で直してくれるというのが、言葉を覚えるのには最高の環境ですね。
朱: そうですね。この間も、お客さまに 「何時ですか」 と聞かれて、 「六時」 と答えたら、「六時ですよ」 と言った
方が良いと保坂さん(夫)に直されました。 中国語では「六時」で正しいのに。
中: 確かに中国語にはちょっとぶっきらぼうな所がありますね。
保: 私はよく、「まだまだ上手じゃない」 「そんな言い方ではわかんない」 とか、言います。 四年も一緒に生活してい
るので本当はなにを言おうかしているのは分かるんですが、なるべく妥協はしません。一般的に中国の人は外国の
単語を少々知っていると、日本語を、英語を知っていると言うんですね。 確かにそうかも知れないけど、我々が知
っていると言うのは言葉として、ですよね。私の経験からいいますと、10年位前ですが、景徳鎮に買い付けで、二週
間ほど、滞在していたんですが、ある日カラオケ店で騒いでいた時、友達がこの近くに日本で三年近く生活していて、
日本語を知っている女性がいる、というんで呼んできてもらったんですが、結局は「こんにちは」 「さよなら」 だけで
した。日本に何年いても日本語が上達しない人は大勢いますね。やはりそれなりの目的意識をもたないと、難しい
です。
中: そうゆう過程を経て今の上手な日本語があると、、、学習歴は長くても中国語を話せない私に比べると、短期間で
これだけ話せる朱薇さんは、すごいと思います。では、話題を足裏マッサージに移しましょう。どうゆうきっかけで始
めたのですか?。
朱: 何かやりたかったんですが、中国ではずっと看護婦だったので他の事はやったことがない。(日本では免許の関係
で看護婦はできない) 足裏マッサージの免許を持っていると話したら、主人が 「それならいいかもしれない。やり
たい?」 「やる!」・・・・・・・それで湯村店の片隅で始めました。
中: それはいつのことですか?
朱: 来てから一年位経った頃です。 でも、私は日本語が良くわからない、だから主人が通訳。でも主人も専門用語は
わからない。図書館で本を借りて、骨や足裏の反射区の日本名と中国名との相異点の勉強をしました。でも一年く
らいやって、不景気だったからやめました。上石田店でホームページを作ったり、近所の人や前からのお客さんの
マッサージだけを続けてやっていました。その後、一昨年の十二月に湯村店で再開しました。その時は、もう一人で
大丈夫でした。 (ご主人の通訳は必要なくなった)
中: 朱薇さんと足裏マッサージとの出会いは、どんなことでしたか?
朱: 中国で病院に勤めている時(1996年)に、重いものを持ってギックリ腰になってしまい、動けなくなりました。按摩科で
、普通のマッサージをうけましたが全然よくならない。その日は、「足反射区按摩」の陳先生が不在でした。翌日陳先
生が来院しましたので、足裏反射区マッサージをしてもらったら、その場で動けるようになり、「これは信じられる!」
と思ったのです。三日間治療したら完全に良くなりました。 私の病院では診療科の一つとして足裏反射区マッサー
ジがあります。陳先生は、足裏反射区の講座もやっていたので、自分の親が具合悪くなった時にやって上げられれ
ばという気持ちで、勉強を始めました。
中: 勉強はどれくらいの期間ですか
朱: 集中してしたのは1ヶ月位。平日の夜と土日を使って。 その後、陳先生の助手として、地方の出張講義などにもつ
いていきました。
中: 足裏マッサージの特徴はどんな所ですか?
朱: 始めは、みなさん足裏反射区マッサージに対してちょっと不信感があると思います。足の裏を触って、胃や目が悪い
ですなんて・・・でも、それは反射区といって関連があるんです。私は北京の首都医科大学宣武病院の心臓外科にい
たのですが、陳先生は脳梗塞で麻痺の残った患者さんに足裏マッサージによるリハビリを行い、その結果、早く歩け
るようになったり、痴呆の人の症状が改善されたとか、又脳波の測定によって、植物人間の人にも刺激をあたえるこ
とが出来ることがわかったりとか、そうゆう様子を私たち学生はビデオでみせてもらいました。ただ、足の裏を刺激す
るだけで、人の持っている自然治癒力を引き出すのです。足裏マッサージは腎臓反射区から始めて腎臓反射区で終
わります。治療後、水分を摂って悪いものを出す。体の循環を良くする、と言うことですね。
中: マッサージをしていて感じる日本人の特徴は?
朱: 肩こりが多いです。肩こりは中国人にもありますが、特に膝、腰の悪い人が多いです。 正座などの生活習慣もその
原因ではないかと思います。又、足心道は足裏の痛い所で、体の悪い所はわかりますが、それがどういう病気かまで
はわからないので、それは病院で精密検査する必要があります。
中: やっている時に心がけている事が何かありますか?
朱: これは看護婦をしていた時の患者さんとの関係と同じで、良くなってもらいたいとおもっています。ですから基本は30分
2500円ですが、人によっては1時間ぐらいかけたりする時もあります。
でも手を抜きたくない、その人が良くなったら、きっと他の人に紹介してくれると思うのです。(笑う)
中: 営業時間は
朱: 平日は湯村店で12時から18時。 土曜は上石田店でやっています。事前に電話で予約してください。
料金は一回30分で2.500円 五回だと10.000円です。
中: 会員が伺ったら、易しい中国語で対応していただけますか
朱: わかりました。大丈夫です。
中: 最後にお店のホームページについてお伺いします。インパクトのあるHPですが、あれはご主人の作ですか?
保: 始めの頃はは私が作っていたんですが、彼女が段々真剣に取り組んできてからは、写真やフレーム作りなど、
何事にも妥協をしない、手を抜かない、もう今は「お任せします」と言う感じ。 HPを作って約3年になりますが、
反響も多い。身の上相談も来ます。何も知らなくて、中国の人と結婚して問題が生じたり、結婚詐欺にあったり
などの話もありました。 でもね、、、答えようがないですよ。私なんかも、中国と関わりだして早30年、23年前こ
ちらの仕事をやめて、中国に行って来ると行った時の、母の言葉、あんな敵国に何しに、、、。馬賊になるのだ
、、(冗談だよお母さん)。又 中国語の恩師の高坂先生の言葉、、「僕は中国とはすでに30数年付き合ってい
るので、中国人はこのようだと、理解しているようでも、簡単にひっくり返されてしまう」 と言う言葉が今、思い出
されます。私も大陸各地を放浪し、各地に多くの知り合いを作り、現在は嫁さんも中国人、それでも分からない
事が多くある。それゆえに魅力ある、奥の深い国ですね。
中: そうですね。本人同士だけの問題ですので難しいですね。
今日はありがとうございました。
朱・保 ありがとうございました。
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